みんなを楽しませてくれる(苦しい人もいる?)波は、沖合の遥か彼方で風によって作られ、大海原を長い時間をかけて岸にたどり着きます。
これを聞くと、まるで波そのものが移動しているかのように想像してしまいますが、実はそうではありません。
例えば、波が起こっている水槽にウキを入れると、ウキは一定の場所で上下運動をします。
もちろん、海に浮かぶサーファー達も波が来るたび岸に近づいたりしません。
つまり波は、水自体が移動してやってくるのではなく、ゆらぎが「伝わって」きているだけなんです。
そしてもうひとつ。
波のスピードは海が深いほど速く伝わる性質があり、沖合いでは時速800km、ジェット機なみの速さで伝わります。
逆に、水深が浅くなるほど速度が遅くなるため、陸地に近づくにつれ後から来る波が前の波に追いつき、波高が高くなります。
遠くで発生した波の方がこの波の合成を多く繰り返すので大きくなる事になります。
事実みんながよく目にする大きな波は、ほとんどがハワイ等の赤道近くで撮られた写真で、
その波は遠くアリューシャン列島付近(北海道とアラスカの間)より4000kmも旅して到達します。
(近くで発生した方が大きそうなのに不思議ですね。)
そんな波の性質のため小波(浅瀬で崩れる)の方が、大きな波(沖合で崩れる)より速度が遅く、
また、遠浅のビーチの場合、うねりは早い段階で失速するのでより遅い事になります。
千葉で言うと、太東、御宿等初心者向けと言われるポイントは、
いろいろな要素がありますが、この遠浅の地形もあり波の速度が遅く、
まだまだ進化途中でパドルの遅いビギナーの方には波に追いつきキャッチしやすい!!ということにもつながります。
大きな波に乗れないのは追いつかないから。ビビってるんじゃない!!ってw
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