サーフィンを始めてみて、プロのサーフィンや大会にも興味があるけど、ルールとか分からないからどうやって楽しめばいいの?!
という方は意外と多いのではないでしょうか?
そこで今回は、WSLについてお話していきます!
そもそもWSLって?
WSLとは【World Surf League(ワールドサーフリーグ)】の略称となります。
CT(チャンピオンシップツアー)や、予選シリーズのQS(クオリファイケーションシリーズ)、ロングボードチャンピオンシップ、ジュニアチャンピオンシップ、ビッグウェーブツアー等を開催しています。
今年から構成が変更となり、2020年4月に2021年以降のツアー構成を発表し、今まではCTとQSの二部構成で進行してきましたが、新たにCS(チャレンジシリーズ)を設定し、三部構成で進行することになりました!
QSとCSの位置づけは、2021年1月~7月までのQSの結果で、8月~12月のCSに参戦できることとなり、日本が属するアジア地域からはQSランキング上位男女6名がCSに参加できます。
CT(チャンピオンシップツアー)って?
サーフィン界最高峰のドリームツアーで、世界中のトッププロサーファーの中からさらに選ばれし物のみが参加できる夢の舞台!!
このツアーは年間を通して世界各地の波の良いエリアで順次開催されます。
場所は、オーストラリア・インドネシア・ブラジル・南アフリカ・タヒチ・ポルトガル・ハワイなど、サーファーなら一度は行ってみたいポイントばかりでトップサーファー達がポイントを積み重ねて競い合い、年間チャンピオン(グランドチャンピオン)を決定します!
各試合の優勝は10,000ポイント。それ以下の順位は、2位7,800ポイント、3位6,085ポイント。
全11試合の上位9戦のポイントが加算され、年間ランキングが決まります!
そして、CTに出場するにはまずQSを勝ち抜かなければなりません。QSは毎シーズン50戦ほど各地で行われていて、このQSにもレベルの高いサーファー達が参加しているので、それを勝ち抜くのは至難の業。
この予選を勝ち抜かなければCTへのチケットを手に入れることが出来ません・・・
2019年のメンズの場合、CTランキング上位22名・QSのトップ10位・ワイルドカード4名がCTに参加し、ウィメンズは前年のランキング上位10名・QSの上位6名・ワイルドカード2名が参加。
世界中に1億人以上いると言われているサーファーの中から参加できるのは、たった数十名・・・
さらに、イエロージャージ(ヒート中に着用するゼッケン)はCTにおいてその時点でランキング1位の選手だけに着用が許されるコンテストジャージとなっており、このイエロージャージに袖を通せる選手は、メンズ・ウィメンズ共に1名のみです!!
採点の基準やルールは?
ヒート中のポイントのつき方ですが、1本のライディングに対して0.1点~10点(満点)の点数がつきます。
・0.1~1.9(poor)
・2.0~3.9(fair)
・4.0~5.9(average)
・6.0~7.9(good)
・8.0~10.0(excellent)
そして採点の基準となるジャッジクライテリアは、
Commitment and degree of difficulty(積極性と難易度の高さ)
Innovative and progressive maneuvers(革新的で進歩的なマニューバ―)
Combination of major maneuvers(メジャーマニューバ―の結合性)
Variety of maneuvers(マニューバ―の豊富さ)
Speed,power and flow(スピード、パワー、フロー)
となっており、簡単にまとめると
「より難しい波に乗り、より難易度が高く、様々なバリエーションの技にチャレンジし、尚且つスピードやパワー、ボードの動きのクオリティが高い」
と、高得点が出るということです!
そして、ヒート中は波に乗る優先順位も決まっています。
プライオリティと言い、優先権を持つサーファーが優先的に波に乗ることが出来ます。
優先権は波に乗ろうとするアクションを起こすと、乗ろうが乗らまいが優先権は次に優先順位が高い人に移ってしまいます。
プライオリティのルールを破ったり、他の選手を妨害するとインターフェアレンスとして、獲得したポイントの高いほうが1/2になるなど大きく差し引かれてしまいます。
最後に、こちらが現在のランキングです!
日本人選手の五十嵐カノア選手、都筑有夢路選手の活躍にも目が離せません!
以上がWSLについてとなります!
オリンピックも開催されるので、ぜひ皆さんも応援しましょう!