みなさんこんにちは!なるほど講座のお時間です!
突然ですが皆さんは、
「NSA」と「JPSA」というワードを聞いたことがありますか?
また2つの違いをご存じですか?
サーファーなら知っておきたい2つのワード、
今回はこの2つについて解説させていただきます!
NSA
NSAとは、(nippon surfing association)の略で、日本最大のアマチュアサーフィン団体です。
■概要
- 会員数 約13,000名(正会員:約11,000名、オープン会員:約2,000名)
- 支部数 全国70支部
- チーム数 約900チーム
- 協力店数 約700店舗
※2023年4月現在
■設立の目的
公式HPには以下のような記載があります。
「本連盟は、我が国におけるサーフィン界を代表し、その中枢機関としてサーフィン競技の健全なる発展ならびにサーフィンの普及を図り、併せてサーフィンを通じて海への関心を高め、健康な身体の育成を図り、国内及び海外のサーファーとの親睦を目的とする。」
- ①サーフィンの普及・発展
- ②健康な身体づくり
- ③サーファーのグローバルな関係の構築
を目指しているようです。
■主な活動内容
・NSAが主催する大会の運営
・サーフィン技術検定の実施・認定
・日本国内でのサーフィン競技規則の制定
・審査員の養成・認定
などです。
■「NSAが主催する大会」には主に以下のようなものがあります
①支部予選大会
全国に約70ある支部内で行われる大会です。支部予選で勝ち上がると、全日本サーフィン選手権大会に出場できます。
②全日本サーフィン選手権大会
毎年8月に開催され、支部予選で勝ち上がり、選抜された代表選手が出場することができます。
③全日本級別サーフィン選手権大会
毎年5月に開催され、各クラスの級保持者であれば誰でも出場することができます。
④ジュニアオープンサーフィン選手権大会、マスターズオープンサーフィン選手権大会
開催クラスの年齢基準などの条件を満たしていれば出場することができます。
⑤NSA公認大会
NSAの公認大会はAAAクラス、AAクラス、Aクラスに分かれており、付与されるポイントが変わります。AAAクラスになると付与されるポイントが高いので、出場するサーファーのレベルも高くなります。
⑥ALL JAPAN SURFING GRAND CHAMPION GAMES
毎年10月に開催され、NSA主催大会、公認大会で得たポイントによって順位が決まるポイントランキングの上位選手から選考されて出場できる大会です。
ジュニアオープン、メンズオープン、マスターズオープン、ウィメンズオープン、ロングボードメンズオープン、ロングボードウィメンズオープン、ボディボードメン、ボディボードウィメンの8クラスで開催され、グランドチャンピオンが決まります。
■「サーフィン技術検定」
サーフィン技術検定は1~5級に分かれており、各級に定められている規定の課題をクリアすることで合否が決まります。
各級検定の合格に必要な課題やスケジュールについての詳細はホームページで確認することが出来ます。
なお、現在各級検定合格に求められる課題の基準は下記のとおりです↓
※公式HPにはもう少し具体的な審査方法が記載されていますので、気になる方はそちらも合わせてご参照下さい!
■NSAの会員になると様々な特典を受けることが出来ます。
大会や級検定にご興味がある方もない方も、賠償任意保険に加入できるのは嬉しいですね!
BEACHでもNSA会員の加入手続き可能ですのでお気軽にお申込み下さい!
JPSA
JPSAとは、Japan Pro Surfing Associationの略で、日本プロサーフィン連盟のことです。
日本のプロサーファーを統括しています。
■概要
- 連盟設立:1981年
- 公認プロ:ショートボード 男子180名・女子80名
ロングボード 男子140名・女子45名
- 登録アマ:ショートボード 男子123名・女子17名
ロングボード 男子64名・女子15名
※2023年4月現在
■理念
公式HPには以下のような記載があります。
「JPSAの使命は日本のプロサーフィンを統括する団体として日本におけるサーフィンのさらなる発展を促し“サーファーズ・マインド” を広めていくことにあります。
海の大きさを知り、自然を大切に。
自分の力量を知り、命を大切に。
ルールの必要性を知り、人を大切に。
サーフィンを通じて、より多くの人々にその精神が広がることこそJPSAの理想です。」
サーフィンを通じて自然・命・人を大切にするサーファーズマインドを持った人材の育成を目指しているようです。
■JPSAは理念とは別に以下の指針も定めています
「JPSAは、以下の3つの方向において“ベスト スリー ウェーブ” をキャッチすることを目指します。」
①Pro Surfing (発展)
より明確な規定に基づくプロツアーを開催していくことによって、さらなる日本人サーファーのレベル 向上と、日本におけるサーフィンの普及を図る。
- Keep Surfing (環境)
きれいな海の環境がなければ楽しくサーフィンできない。 そんな思いの輪を広げて様々な環境問題につ いて考えるチャンスをつくる。
- Kids Surfing (教育)
子どもたちをめぐる、いじめ等の諸問題を視野におき、サーフィンを通じた健全な心身の発達を図る。
■JPSAは理念と指針を推進するために「S.O.Sプロジェクト」と称した活動を行っています。
「“サーファーズ・マインド” および “ベスト・スリー・ウェーブ”<3つの精神と3つの指針>を推進すべくジャパンプロサーフィンツアーの刷新を図るとともに“S.O.S.プロジェクト”と、称した新しい活動をスタートします。」
主な活動内容としては以下のようなものがあるようです。
- ①ビーチクリーン
- ②キッズサーフィンスクール
- ③サポートメンバーの募集・ネットワーク化
- ④ワールドクラスのサーファーの育成に向けた奨学金制度の検討
■JPSAは「ReWave」と称する海洋環境保全プロジェクトも行っているようです。
※上記のS.O.Sプロジェクトとは別なようです。
「あの日の最高の波、きれいな海を、
未来にずっと残していくために。
2021年、JPSAの海洋環境保全活動の
プロジェクト、ReWaveが生まれました。
ReWaveとは、
Reduce, Reuse, Recycleなどの
サステナブルな行動を象徴する
Re(再び/元に)と、
Wave(波)を組み合わせた言葉です。
海を守るためのいろいろな想いが、
波紋のように、多方面に波及してほしい
という願いが込められています。」
■JPSAプロサーフィンツアー
JPSA公認のプロサーファーはJPSAが運営する大会であるプロサーフィンツアーに出場でき、グランドチャンピオンを目指すことが出来ます。
JPSAプロサーフィンツアー大会は、年によって違いますが全7〜8戦が各地のいい波が立つポイントで開催されます。各イベントの順位によってポイントが獲得でき、最終戦が終了した時点でポイントランキング1位のサーファーが、その年のグランドチャンピオンとなります。
■プロ資格
JPSAプロサーフィンツアーに参戦する為には、プロ資格を獲得する必要があります。
プロ資格を獲得するには、JPSAが主催するプロトライアルに出場する必要があります。
プロトライアルはJPSAプロイベントの際に同時開催されるもので、日本国籍を有している一般の方がJPSAにアマチュア登録する事で出場できます。
プロ資格は、プロトライアルで1ヒート中のベスト2スコアの合計で12ポイント以上出すか、予選ラウンドを勝ち抜き、プロ本戦の規定ラウンドまで勝ち上がると獲得できます。
プロトライアルはかなりの難関で、合格率はわずか2%と言われております。
■まとめ
「NSA」と「JPSA」
今回は似ているようで違う日本国内の2つの大きなサーフィン団体について解説致しました!
超ざっくりまとめると、
NSAはアマチュアを統括している団体
JPSAはプロを統括している団体
です!
「自分のサーフィンスキルが知りたい!」「試合に出てサーフィンライフをさらに熱いものにしたい!」と思っている方は、まずはNSA主催の級検定や支部予選に出場してみるのがおすすめです!
どちらもBEACHで出場手続き代行できますのでお気軽にお問合せ下さいね♪
では!次回のなるほど講座でまたお会いしましょう!さようなら~!
参考:NSA 一般社団法人日本サーフィン連盟 (nsa-surf.org)